２００１．６月
元来物欲が旺盛なミサゴは、ここ数年来、分不相応な道具類をせっせと買い込んで来ました。
でも、流石にバンブーロッドまでは手を出しませんでした。
試金石のつもりで『アメリカの竹竿職人たち』（フライの雑誌社）も読んではみました。
いつかは欲しいかなって思いましたが、今はまだいいやって感じで、大丈夫でした。
やっぱまだビンビン・グラファイトが性に合うかな〜って・・・まだ若いし〜。。（謎爆）
そんなミサゴが、とあるご縁により非常に個性的なロッドを手にすることになりました。
「ＨＡＮＡＤＡ ＲＯＤ」 です。
長良川をホームとする花田氏が、その長年の経験と拘りの全てを注ぎ込んだ珠玉の一品です。
ミサゴが選んだのは、６’６”＃３（〜＃４）のモデルで中渓流用にデザインされた最もオールラウンドなモデルです。
ご覧のとおりライトライン・ショートロッドにも拘わらずエクステンションが付くのとブランクの段巻きが最大の特徴です。
また、組み付けられているパーツ類も全てオリジナル・ハンドメイド・・・とどめのバンブー・フィニッシュは、ちょっとやり過ぎかな？(笑）
ここまで意匠に凝られると合わせるリールに悩みます。
いつか自分がバンブーロッド持ったときに付けたいと思っていたリールがありました。
「TRUTTA ＴＭ」 です。
このリールなら超コンパクトなグリップ周りとの相性も良い感じで、ＨＡＮＡ様の雰囲気に負けない超個性派リールです。
もっとも、このリールの真骨頂は写っていない裏側にあるのですが・・・。
当サイトの掲示板をよくご覧の人は気付いていると思いますが、
ぬわぁんと！！
このＨＡＮＡ様を竿下ろしのその日に折ってしまったのです。。ひぇ〜〜！！
注文してから３ヶ月、待ちに待ったロッドが僅か一日で・・・う〜〜、祟りじゃ〜〜。。
よりによって頭上に作業用のワイヤーロープが張ってあるなんて・・・。
そして、悪夢の日から２ヶ月・・・。
花田氏のご厚意により蘇ったＨＡＮＡ様を手に再度のシェイク・ダウン釣行へと行って来ました。
とにかく今度は無事初日を終えることを一番の目的として、釣果は二の次です。
もう、藪沢なんかもってのほかです。（笑）
今回は、特に開けた渓相の内緒の川のスペシャル・ステージへ直行しました。
ＨＡＮＡ様の調子は、フルパラボリックながら戻りの早いアクションです。
しなやかでよく曲がるのですが、決してスローな感じはしません。
ブランクも全体的にかなり細い感じで軽快感も抜群、早々に出てきた7寸ヤマメに合わせも良く決まります。
そして、前回の初日に厄を全て落としたのか（笑）、ここでは近年稀になった良型ゴギをキャッチ！！
う〜ん、このまま大物竿の癖が付いてくれれば嬉しいのですが・・・（笑）
ティぺットは５Ｘなのにちょっと強めの締め込みで妙に慎重になってしまい、
寄せる途中ブッシュに絡まれたりして、ちょっと冷や汗物でした。。（笑）
でっぷりと太り、ここのゴギ特有の体側の黄橙色がよく出た、最近ではお目にかかれない素晴らしい魚体のゴギです。
釣ったミサゴ自身も、まだこんなゴギが居たかと、ちょっと意外に思ってしまう程でした。
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その後もそこそこのヤマメを数尾キャッチしＨＡＮＡ様のタッチを堪能して、区切りいい所で一旦川から上がります。
取り合えづ今日のところは大事を取ってＨＡＮＡ様で釣るのはここまでにします。
（ちょっと、神経質になってます。。笑）
というのも実は今日は、もう一本竿下ろしがあるのでした。へへっ・・・。
先月、釣り関係団体の活動資金集めのタックル・オークションがあり、
その時落札していたロッドが先日届いていたのです。
うちの奥さんや偶のビジター用にいいかと思い、お手軽値段で落ちればと軽く入札したのが運良く落札できました。
物はテンリュウの少し前のモデルで「フェイテス７６４」（定価約２万円）で、ほとんど新品です。
これをなんと送料込みで８千円でお釣りがくる値段でゲット・・・いいんでしょうか？
見た目は少し前のオービス・ＳＦ的な仕上げで、調子も同社の７／１１のパクリっぽい感はありますが・・・。（笑）
いづれにしても真っ当なロッドには間違いありません。
早速、ラインを通して試釣開始、案の定オービスさながらティップの質量感十分の振り心地、なんとも懐かしい感じです。
これが定価で買っても２万円程、ビシバシ気兼ねなく振り回せて、魚を釣る分には何の不足もありません。
これで十分・・・と思ってしまえばそれまでで、先のＨＡＮＡ様などの存在意義はありません。
フライフィッシングは、機能性だけで道具を判断しないところがあります。
いわゆる拘りという奴で特にこの釣りではその嗜好性の強さを感じます。
気にしない人もいるとは思いますが、ミサゴは気にする方だと思います。
本人の技量がそれに相応しいかどうかは別にして・・・。
しかし、写真写りは最高なんだけど、ＨＡＮＡ様にはＴＭ君は重すぎたかなー。
ちょっと手にした時の釣り合いが悪すぎかも？？
（やや苦しい落ちです。。笑）
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