−○秘釣行−

２００２．５．２

今シーズンも５月のゴールデンウィークに入りました。例年連休では、前半勝負で後半は大人しくしていたのですが、今年は例年に比べ調子が今一なので、珍しくど真中で出撃です。
出かけた場所は、今年は最初になる内緒の場所です。例年なら、ベストシーズン真っ盛りなのですが、昨日までの雨で少々増水気味です。
それでも５月にもなったので、それなりに出るだろうとタカをくくって釣り始めたのですが、どうもドライでは反応が今一です。反応が無いので探ったポイント上を遡行すると魚が走ったりするので魚は居るようですが、どうも水面は意識して無いようです。暫しウェットも試してみましたが、元来得意でないのと藪沢系小渓流なのであんまり楽しく感じません。

昼近くにもなりどうしたものかと思案方々車で移動していると、ふとまだ入ったことがない沢筋の支流があるのに気が付きました。普段は水量が知れているのであんまり入る気が起きなかったのですが、今日は水量も十分のようです。どうせ本流筋もパッとしないので、時間つぶしには、丁度良いかと気楽に入ってみました。
最初のちょっとしたポイントでチビゴギが出ました。あれ意外と居るじゃんと気を良くして釣り上がると、次々にゴギが出てきました。そこはまさにゴギのパラダイスでした。サイズこそ、７寸アップ程度まででしたが、居そうなポイントには、そこに見合ったサイズのゴギが付いていました。久々に興奮気味に釣り上がります。午前中の不調が消し飛ぶような快釣が続きます。

暫く釣り続けると徐々に流れが浅くなりポイントが少なくなっていきます。ゴギもそれに比例して小さくなっていきます。そろそろ釣りをする場所では無くなってきたようです。

谷にを下りながら思ったのは、釣果に対する満足感もさることながら、こんな場所がまだ残っていたことに対する安堵感のようなものも大きく感じました。
そして、興奮が徐々に引いてくるとある種の思いに駆られ、ここは通常のフィールドのようにシーズン中に何度も入って良い場所ではない気がしました。

そっとしておくべき場所なのだと・・・。